ウチの定期講座に来てくれている、小学5年生のちなちゃん。
講座のメンバーが少しずつ増えていく中で、だんだん先輩になってきました。
作品のクオリティはもちろん、初心者にも丁寧に教える優しさや、自身の作品をみんなに配るサービス精神などもあり、すっかり講座の人気者になっています。
彼女が特に上手なのは、川崎敏和氏の「バラ」。いわゆる「川崎ローズ」としても有名な作品です。
さて。
この日はいつも以上に、ちなちゃんのバラが注目されていたみたいですよ。
❶自作のブーケが大人気!
❷宝石のような金のバラ
❸教えて、ちなちゃん先生!
では、どうぞ。
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❶自作のブーケが大人気!
居合わせたメンバーの視線を集めたのは、いくつものバラを束ねたブーケ。
パステルカラーのバラの花束が、ぱりっとしたフィルムに包まれていて、とっても上品です。
ちなちゃん曰く「外側は、バラよりも時間がかかった」とのこと。
うん、すごいよ、マジで。
そんなオシャレな発想、私には無理です。
そのまま展示会に出してもいいくらいのクオリティに、皆が驚いていました。
❷宝石のような金のバラ
この日は開始早々に、金ホイル紙で作ったバラを見せてくれました。
仕上がりの綺麗さにびっくり。
先月に折ってくれた銀色のバラも上手でしたが、さらに完成度が上がった気がします。
何より、曲線がうまい。
ふんわりした質感が、よりバラらしい仕上がりを演出しています。
デリケートなホイル紙を、ここまで自然に仕上げるのって、大人でもなかなかできないですよね。
❸教えて、ちなちゃん先生!
この日は、「ちなちゃんに、バラを教わりたい」というお母様方が続出。
急遽、2〜3人を相手に、バラ折り講座を引き受けることに。
立体的に組み上げる工程では、「先生、できません!」と、全員が苦戦していた模様。
しかし、ちなちゃんが実演しながら丁寧に解説してくれたおかげで、全員が無事に完成させることができました。
バラの難しさを身をもって知ったお母様方は、ちなちゃんの作った美しいバラの数々に、改めて驚いていました。
ちなちゃんのファンが、また増えそうですね。
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講座の中では、大人が子どもに折り紙を教わるシーンをよく見かけます。
お子さんの自信にもなるし、親御さんにとっても新しい発見になります。何より、お互いの表情がとってもキラキラしているんですよね。
また、私もそんな光景を見ていて、「こんな教え方があるのか」と勉強になることも多いです。
こんな風に、折り紙を通じた交流が、さまざまな形で広がっていくのは、とても嬉しいです。
これからも、色々な人たちに折り紙を楽しんでもらいたいと思います。
<テキスト紹介>
川崎敏和「折り紙夢WORLD」
今回のバラの出典はこちら。
他にも「巻き貝」「桜玉」など、名作ぞろいの一冊です。