だんだん温かくなり、少しずつ春の足音がしてきましたね。
私の家の近所では、きれいなピンク色の河津桜が空を彩っています。
さて、最近は外出もはばかられるイヤな雰囲気ですが、こういう時こそ折り紙やりましょう。
(CAFE RICCOの「佐藤バラ園」は、3/8まで開催中です!)
な、なんと
— まさにぃ@折紙player:2/1-3/8展示@足立区CAFE RICCO (@masanii_origami) February 26, 2020
ご好評につき
3月8日(日)まで延長が決定しました!
たくさんの方の想いが詰まった「佐藤バラ園」。ぜひ一度お越しください。 https://t.co/SUB0M7wDfK
さて、今日は久しぶりにユニット折り紙をご紹介。
「折り紙夢WORLD」より「桜玉」です。
30枚の長方形を組んで作る、桜のくす玉。
吊るしても置いても綺麗な、卒業・入学シーズンにもピッタリな作品です。
☘今日のトピック☘
❶用紙の寸法について
❷あえて接着するならココ
❸マーブルカラーで大人っぽく
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❶用紙の寸法について
この作品は、ひとつのパーツが長方形からできています。
テキストが推奨する寸法は「5:3」なのですが、今回は「4:3」でカットしています。
その理由は、測る必要がないから。
4等分のラインの片方を切るだけで、簡単にできるんです。
あとは、それを縦横に2等分(4カット)すれはOK。
5:3カットをやるには、2.5cmを定規で測るか、ルート分割法や漸近法でアプローチする必要があるんですよね。
4:3だと花びらが少し短くなり、組むときにちょっと窮屈ですが…
まぁ、何とかなります。
なお、この場合は一枚の正方形から4個のパーツができるので、30個作るのに必要な紙は8枚です。
余った細長い切れ端は、何かに有効活用できそう。
3.75cmの正方形が32個できるから、別のユニット作品でも作ろうかなぁ。
❷あえて接着するならココ
「桜玉」は、それぞれのパーツがバッチリ固定されて、多少引っ張ったくらいでは離れません。
高いところから落とすと、バウンドするくらい丈夫です。
設計上は接着ナシでも組めるのですが、結構難しいです。
今回はサイズが小さいという事情もあり、ノリに頼ることにしました。
まず、隣り合う花びらの同士。
そのままだと、少し浮いてしまう事があります。
それから、差し込む先端は、組んでいくとなかなか入れるのが難しくなります。
そのまま裏側にベタッと付けてしまっても、見た目に影響はありません。
エラそうに解説しておきながら、何度か組み方を間違えて、ベリッと剥がして付け直したのは、ここだけの話。
これ、結構難しいですよねぇ…
❸マーブルカラーで大人っぽく
今回使った紙は、セリアの「マーブル」。
大理石のような、淡い模様が特徴です。
この素材はとても使い勝手がよく、色々な作品に合います。
バリエーションは今回の赤系と、モノトーン・オフホワイト・そして青系。
過去に折った作品がありますので、この場を借りて紹介いたします。
■斜め折り四段ピラミッド
規則的な折り方を繰り返す、あじさい折りの作品。
前回のコラムでも作ったものです。
(2020/02/29)
折り紙らしくないのが良い。 〜あじさい折り「斜め折り四段ピラミッド」〜 - まさにぃの折り紙コラム
大理石のような、ソリッドな質感がたまりません。
(2019/04/10)
https://masanii-origami.hatenablog.com/entry/2019/04/10/225507
■Revealed Flower
開閉式の珍しい多面体。
ポコッと飛び出すハート柄がアクセントです。
(2019/03/29)
https://masanii-origami.hatenablog.com/entry/2019/03/29/214534
同じ素材の背景に、バッチリ擬態しています。
マーブルならではの、昆虫らしさが出ていますね。
実は、あの佐藤直幹さんが、月刊おりがみ105号(1984年5月号)にて発表したものです。
(2018/11/12)
https://masanii-origami.hatenablog.com/entry/2018/11/12/230339
一例ではありますが、上記のように色々なバリエーションを楽しむことができます。
ナチュラルカラーは、やはり使いやすいですね。
100均で見かけた際は、要チェックのアタリ素材です。
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「桜玉」は、私にとって思い出深い作品です。
テキストを買ってもらったのは、小学生の頃。
中3の頃に「ひとり卒業制作」と称して、桜玉の発展形「おたくさ」を作っていました。
(先生、授業中にすいませんでした)
大学の研究室で、夜な夜な作ったのもいい思い出です。
(当時の写真がmixiから発掘されました!)
今では、市内の図書館のスタッフの方々が気に入ってくれて、何人の方がマスターしてくらました。
定期講座では、右半身のリハビリで折り紙を始めたTさんが、これを完成させるまで上手になりました。
(2020/02/17)
https://masanii-origami.hatenablog.com/entry/2020/02/17/215033
大好きな作品が時を超えて広がっていくのは、「折り紙をやっていて良かった」思える瞬間の一つです。
コラムをお読みの皆さんも、ぜひ一度お試しください。
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