川畑文昭折り紙作品集の中でも「変態」と名高いステゴサウルス。
2回目のチャレンジにして、やっと納得のいくクオリティになりました!
「できねぇ」「悪夢」などとボヤきながら、何とか完成させたのは、1週間前のこと。
(6月3日の記事)
masanii-origami.hatenablog.com
「喉元過ぎれば熱さを忘れる」という言葉があるように、人間というのは愚かなものです。
あんなに辛い思いをしたのに再挑戦するなんて、マゾなんじゃないか。
ということで。
一応、曲がりなりにも“2周”した私から、僭越ながらアドバイスも兼ねて、今日のコラムをお送りいたします。
❶「初心者殺し」の序盤を乗り切る
❷多少の誤差は、どうにでもなる!
❸深まる「作品への理解度」
では、どうぞ。
♦︎♦︎♦︎
❶「初心者殺し」の序盤を乗り切る
いきなり「8/23」という、ワケの分からない寸法から始まるステゴサウルス。
3等分を8箇所同時にやったり、紙の途中のヘンな所から折ったり…
という具合に、変則的な折り筋がたくさん出てきます。
「ここの折り筋、付けづらいな…」
と思ったら、いっそのこと、反対に折ってしまいましょう。
特に、工程19で3等分するシーンでは、谷折りのラインのうち片方を山折りに折り直すと、すんなり折れました。
変則的な角度をつける工程22も、絵柄がジャマして目印が見えづらいので、反対(山折り)に折ってから谷折りに直しました。
「終盤になって、破れたらどうしよう」と心配になりますが、よほど乱暴に扱わない限り、意外と大丈夫です。
紙の消耗に気を取られて、ラインがずれては本末転倒。
無理やり引っ張るような過酷なシーンは出てこないので、思い切って何度も折り直しましょう。
❷多少の誤差は、どうにでもなる!
ハイレベルな作品は、少しの誤差が命取りになることがよくあるのですが、ステゴサウルスは何とか押し切ることができます。
(事実、1回目は結構ごまかしました)
蛇腹を重ねたままボキボキ折っていくと、端の方がメチャクチャになりますよね。
どうせ体の内側に隠してしまうので、ノープロブレム!
背中の板や、おなかの形が歪んでいても、最後に微調整すれば「それっぽく」なります。
所々で「うわ、ズレた!」
と落ち込む事もありますが、あまり気にせず進んでいきましょう。
諦めなければ、何とかなります!
❸深まる「作品への理解度」
2回目となる今回は、前よりも短時間、なおかつ細部までキッチリ仕上げることができました。
まるまる3ページにわたる地獄のような仕込みも、あんなに苦しんだ工程78も、サクッと乗り切れたのが不思議です。
前回ごまかした箇所も「ここかッ!」と折るポイントを見つけることができました。
自分の成長を感じられて、とても嬉しいです。
まだまだ私にも、「伸びしろ」があるじゃないか。
これからも、どんどん挑戦を続けていこうと思います。
♦︎♦︎♦︎
勝田恭平さんに言われた、
「うまく折るためには、何個も作って理解度を深めましょう」
という言葉が、心にしみます。
(元記事は5月14日)
masanii-origami.hatenablog.com
え、たったの2個だって?
まだまだ理解度が足りない?
いやまぁ、それはね。
ほ…ほら、インターバルって大事でしょ?
他の作品も折りたいし…
え?
3個目?
パ、パイセン、ちょっと休憩させてください!
<素材紹介>
ステゴサウルスを折るにあたり、「素材」に助けられるシーンが多くありました。
創作おりがみ(35.0) ※前回使ったもの
大きいだけでなくシッカリとした質感だったので、思い切って折ることができました。
今回使ったウロコ状の紙は、文京区の「おりがみはうす」で買ったもの。サイズは前回と同じ35cmです。
公式サイトでは見つからなかったのですが、オンラインでも売っているのでしょうか?