佐藤ローズの考案者である佐藤直幹さんが、代表作・ハイブリッドティーローズの「オリジナル版」を公開されていました。
(これの情報にピンと来た方は、間違いなく佐藤ローズオタクです)
投稿から数日しか経っていないのに、挑戦者が出るわ出るわ…
昨日、ようやく私もチャレンジすることができました。
折り図がないので、途中工程はすべて憶測。
以外と苦労しましたが、何とか形にすることができました。
今回、作っている途中の写真をたくさん撮ったので、おさらいの意味も込めて記事にいたしました。
もちろんコレが正解とは限りませんが、参考までにご覧いただければと思います。
「作ってみたいけど、何からやったらいいか分からない」という方には、この記事がスタートするきっかけになれば嬉しいです。
🍀今日のトピック🍀
❶「遠心」と「求心」のおさらい
❷手さぐりの挑戦
❸新旧HTローズを見比べる
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❶「遠心」と「求心」のおさらい
佐藤ローズの特徴である、ボリュームたっぷりの花びら。
この構造を作るには、主に2種類の折り方があります。
外側に向かってヒダを押し込む「遠心中割り折り」と、内側に押し込む「求心中割り折り」です。
ハイブリッドティーローズ(HT)では「遠心」、ニューモダンローズ(NM)やガーデンローズには、「求心」が採用されています。
今回のバラは、NMローズに使われている「求心」を、HTローズに当てはめたもの。
実は、HTローズはこっちがオリジナル。
テキストのHTローズは、難度の高い「求心」を「遠心」に改良して生まれたんだそうです。
なお、これらの構造については、過去のコラムでも解説しています。
良かったら、後ほどチェックしてみてください。
(2019/10/04)
masanii-origami.hatenablog.com
❷手さぐりの挑戦
「オリジナルHT」の作り方はテキストに載っていないので、推測で進めていきます。
まず、工程9以降が問題です。
「遠心中割り折り」をどの位置に仕込むか。
悩んだ結果、今回は「ニューモダンローズ」に近い形をとることにしました。
段折りの目印は、工程2〜3の地点を採用。
NMローズは折り線をカーブさせますが、今回はまっすぐ付ける事にしました。
あとは、このまま収束させるのみ。
バキバキと「いつものアクション」を進めていきます。
しかし、「遠心」を「求心」に切り替えただけなのに、かなり難度が上がった気がします。
とりわけ、既に「遠心」の筋を付けてしまった箇所がクセモノで、なかなか思い通りに動いてくれませんでした。
なお、遠心をあえて折ったのは、分かりやすい検証写真を撮るためです!
同じパーツに「遠心」「求心」の折り筋がダブルでついた写真(2つ前)と、隣同士で2つ混在している様子(上記)を撮りたかったんですよね。
(収束時に大変なことになるので、良い子はマネしないでください。)
❸新旧HTローズを見比べる
収束開始から、およそ20分後。
一部ヨレヨレになりながらも、なんとか気合で完成まで漕ぎ着けました。
少し五角形が歪んでいますが…
まぁ、撮り方によってはキレイだから良しとしましょう\(^o^)/
テキストのHTローズより、中心が少しふっくらしています。
写真だと分かりづらいですが、現物を見ると結構違います(手前が今回のオリジナル版)。
ちなみに、「求心」以外の箇所は、すべてテキスト通りに仕上げています。
ただ、中心の構造が変わっており、最後の工程44はできません。
妻は「オリジナル(今回)の方が好き」とのこと。
私も、どことなく大人びた感じ気に入りました。
なお、「求心中割り折り」は「遠心」より難度が高いので、「ニューモダンローズ」や「ガーデンローズで練習するのがオススメです。
どちらもコツをつかむまでは苦戦するかもしれませんが、ぜひチャレンジしてみてください。
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「遠心」「求心」とばかり書いていて、だんだんワケが分からなくなってきたので、この辺でお開きにしようと思います。
せっかくなので、Instagramに下記の新しいタグを作ってみました。
#求心ハイブリッドティーローズ
#求心ht
#オリジナルht
私もまだ検証したい事が残っていますので、今後の投稿にもタグ付けしていこうと思います。
同じものを作った方、良かったらここで情報共有しましょう!